意見練習:ネットの書き込みの匿名制について

   

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、本日は『ネットの書き込みは、個人情報を公開して匿名をやめるべきである。賛成か、反対か。』でした。

匿名であることで表現の自由が行使しやすくなりますが、一方で誹謗中傷や無責任発言など、匿名であるからこそ出てくる問題もあります。
ネット社会である現在、この問題は非常に身近で巻き起こっているものです。

さて、生徒たちの意見です。

賛成意見は、
●Facebookは実名だが、問題が少ない。
●誰が書いたものか特定でき、非常識な行動をする人がいなくなる。
●学校の裏サイトなどいじめの原因になるものが減る。
●ネットで知り合っても、信用できる。
●個人情報を公開することで、信用度が増す。
●個人で仕事をしている人は、新たな仕事につながる。
など、匿名のデメリットだけでなく、有効性の意見も出ました。

反対意見は、
●率直な意見を言いにくくなる。
●個人情報が流出しやすくなる。
●DVを受けた人やブラックリストに載っている人などの社会的弱者に強要したら、言論の自由を奪われる。
●ネット上でなりたい自分になっている人もいる。
●犯罪に巻き込まれる可能性がある。
●表現の自由を奪っている。
●匿名だからこそ、立場が平等となる。

などの意見が出ました。

0か10かの議論は難しいのですが、引き続き考えていかなければならない問題ですね。

 

自分の意見を気軽に持つことに慣れていくことで、発信していく力になっていくことを期待しています。

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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。

 - 意見練習