意見練習:選択的夫婦別姓について

   

半年ぶりに、中3受験生対象 毎週日曜日恒例の『OPINION TRAINING(意見練習)』を再開いたしました。

今年度第1回目の本日は、『選択的夫婦別姓は、すぐに導入すべきである。賛成か、反対か。」でした。

実際には、ここ最近の新しいテーマではなく、20年以上前から検討されているものですよね。
自民党総裁選において、各候補者で意見が異なることで再注目されています。

さて、生徒たちの意見です。

賛成意見(すぐに導入すべきである)は

  • 結婚するときに、姓を変更する手続きが減る。
  • 結婚・離婚をしたかがわかりにくいので、プライバシーの保護になる。
  • アンケートでも『結婚後も同じ姓を名乗るべき』が29.3%、『結婚前の姓を名乗るようにしてもよい』が42.5%と、多数を占めている。
  • 姓を変えることで、社会進出に不便・不利益になる。
  • 珍しい姓がなくなってしまう。
  • 『女性が姓を変えなければならない』というストレスを解消できる。

などの意見がありました。
個人の尊重や男女平等の観点からの意見も多かったです。

反対意見(すぐに導入すべきではない)は、

  • 子供の姓をどちらにするか、悩んだりトラブルになる。
  • 夫婦としての自覚や家族としての一体感がなくなる。
  • 大きな問題は出ていないので、「すぐ」でなくてもよいのではないか。
  • 結婚の意義が薄くなり、抑止力がなくなり、離婚が増えるのではないか。
  • 結婚した以上、覚悟と責任を感じてほしい。
  • 『父=家長』という日本の文化のようなものが失われる。

など、『日本の古き良き文化』と捉える面もあり、家族としての一体感がなくなったり、変化してしまう危機感を持つ意見がありました。

このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。

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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。

 - 意見練習