意見練習:中学生の制服着用について

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、本日は『中学生の制服は、必要である。賛成か、反対か。』でした。
中学生は、制服を当たり前のように着用していますが、静岡市内では静大附属中のように制服がない中学もあります。
身近なことに疑問を持つことは重要です。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見は、
●みんな同じだから、いじめ防止になる
●仲間意識が高まる。
●貧富の差が見られない。
●私服を買わなくていいから、経済的。
●服装に気を取られることなく学校生活に集中できる。
など、選択がないことからのメリットが挙げられました。
反対意見は、
●選択肢が少なく、価格も高い。
●転校・成長などで買い直す必要がある。
●個性が示せない。
●洗濯できないから、不衛生。
●過ごしにくい。
●表現の自由を奪っている。
●性同一性障害の生徒には、強制されることがつらい。
などの意見が出ました。
今どきの問題もあり、我々保護者世代のときには想定されなかった問題も絡んできていますね。
自分の意見を気軽に持つことに慣れていくことで、発信していく力になっていくことを期待しています。
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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
- 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
- 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
- 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
- 私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。