意見練習:内親王の結婚について

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、本日は『眞子内親王の結婚は、認めるべきである。賛成か、反対か。」でした。
先日秋篠宮さまから、結婚を認めると解釈できる旨のご発言がありました。
一般人なら「でっかいお世話」なことですが、なかなかの国民の関心事ですね。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見は、
- 結婚は好きな人とすればよい。
- 憲法に「婚姻は両性の合意にのみ基づいて成立』するとあるから。
- 親も同意しているから。
- 母親の400万円の借金は借用書があるわけではないので、金銭トラブルを大きくとらえ過ぎてはいけない。
- 本人たちの意思で決めるべき。
などの意見がありました。
自由権に基づく意見ですね。
反対意見は、
- 金銭トラブルを抱えているので、信用できない。
- 皇室に金銭トラブルを持ち込むべきではない。
- 国民の祝福と理解を得ることが不可欠。
- 一時金は税金から出され、生活できてしまうのが不満。
- 結婚したら「元皇族」となり、社会的に優位な立場に立ってしまう。
など、少々感情的に偏る意見も少なくありませんでした。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、また、自分との反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
- 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
- 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
- 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
- 私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。