意見練習:連帯責任による活動停止について

   

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、本日は『東海大学野球部は、連帯責任で活動停止にすべきである。賛成か、反対か。」でした。


固有名詞を出してしまいましたが、部員の大麻所持により、連帯責任で活動停止になったことについては、波紋を呼んでいます。

さて、生徒たちの意見です。

賛成意見は、

  • 知っていたのに言わなかった人もいるかもしれない。
  • 連帯責任は統率を取るためであり、統率が取れなかったから連帯責任にするべき。
  • 使用抑制の見せしめのため。
  • 周りを巻き込むことで罪悪感をあたえるため。
  • 一定の調査期間と経過観察期間、また、教育体制を整える期間は必要である。

などの意見がありました。

反対意見は、

  • 苦労してセレクションを受けて入ってきたのに、一部の部員の軽率な行為で活動停止になるのはかわいそう。
  • プロを目指していた人への人権侵害になる。
  • 法律上、大麻は所有者だけが罰せられることになっている。
  • 他の部員が注意することで、他にバレる可能性があるので、言えない。
  • 今までの努力が無駄になってしまう。

など、当事者以外の人権や将来を侵害すべきではない、という意見が多いですね。

また、

  • 連帯責任に関する法律(民法719条)では、連帯責任が生じるのは、『数人が不法行為によって他人に損害を与えた場合』であり、今回は他人に損害を与えていない。

という意見もありました。

このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。

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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。

 - 意見練習