意見練習:Go To キャンペーンの東京都対象について
2020/10/11

今年度も本日より、毎週日曜日に『OPINION TRAINING(意見練習)』の実施を始めました。
さて本日のお題は『GO TO キャンペーンでは、東京都への旅行および東京都民の旅行は、対象から外すべきである。賛成か、反対か。』でした。
昨日、対象とすることが決まりましたが、賛否が大きく、ニュースでも大きく取り上げられています。
ご家庭での関心も高いのではないでしょうか。
さて、生徒たちの意見です。
賛成意見は、
- 東京に行くことで、感染リスクが高くなる。
- 都民に対する周りの目が厳しい⇒差別になる。
- 感染者が少ない地域にも感染者が増えてしまう。
- 全国的にも感染者が増えているから。
- 経済よりも国民の命を守る方が大切。
など、やはり感染拡大への不安が大きいですね。
反対意見は、
- 人口が多い東京が参加しないと効果が薄い。
- 終息してからでは経済が再生できないかもしれない。
- 都民がもたらす経済効果は大きい。
- 平成29年の訪都日本人は5億2331万人で、そこまで行かないとしてもこの経済効果はとても大きい。
- 東京都の感染者および感染地域は23区内に集中している。
などの意見が出ました。
経済を回さなければいけないとはわかっているものの、感染への恐怖感は尽きない、という意見が多いですね。
自分の意見を気軽に持つことに慣れていくことで、発信していく力になっていくことを期待しています。
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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
- 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
- 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
- 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
- 私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。