意見練習:運転免許返納義務化について

   

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、本日は『65歳を超えたら、運転免許の返納を義務化すべきである。賛成か、反対か。」でした。

昨年は高齢者の重大な事故が全国的にもクローズアップされ、免許返納は身近な問題となってきました。

さて、生徒たちの意見です。

賛成意見は、
●返納した場合の特典により、マイカーを手放しても困らないようにしている。
●多くの人が、65歳以上になったら返納したいと考えている。
●CO₂排出量が減る。
●死亡事故が減る。
●取得できる年齢が決まっているのならば、返納する年齢も決めるべきである。
など、やはり事故のリスク回避が主な要因ですね。

反対意見は、
●買い物や病院に気軽に行けなくなる。
●運転しなくなると、判断力・記憶力が低下し、認知症になる。
●公共交通機関が整っていないと気軽に出かけられない。
●社会参加の機会が減る。
●人によって衰え方が違うので、義務にすべきではない。
などの意見が出ました。

自動運転化が大きな解決策になりますが、まだしばらく時間がかかることであり、公共交通機関の整備にかかる費用やだれが負担するかも考えなければなりません。
また、今の自分たちと、いざ免許返納の当事者になった場合とでも意見が異なってくると思います。
いかに自分のこととして解決策を導き出すかを考える必要があります。

 

自分の意見を気軽に持つことに慣れていくことで、発信していく力になっていくことを期待しています。

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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。

 - 意見練習