意見練習:『桜を見る会』について

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、本日は『「桜を見る会」は、通常国会でも引き続き追求すべきである。賛成か、反対か。』でした。
昨年末に大きな問題になり、臨時国会の閉会で追及も時間切れとなりました。
なんかこの話題もだいぶ前の出来事のような感じになってきてますね。
野党は通常国会で追及する姿勢を見せる一方で、国政が停滞するので追及はやめるべき、という意見もあります。
さて、生徒たちの意見です、
賛成意見は、
●主権者である国民の税で行われているものだから、理解できるまで追求すべきである。
●与党は今までも隠ぺいしてきたから、許すべきではない。
●続けることで政権の株が上がる。
●真実がわからないまま終わると、それが通例となってしまう。
●公職選挙法違反の疑いがある。
など、感情的に許せない、というものもありますね。
反対意見は、
●他にも議論すべきことがある。
●「桜を見る会」は中止にしたから、もういい。
●国会で話す内容ではない。
●かなりの時間が野党のパフォーマンスに費やされている。
●証拠がないので、時間の無駄。
●やるなら東京地検特捜部が扱うべき。
などの意見が出ました。
時間とお金がもったいない、もっと重要な問題がある、という意見が多かったですね。
自分の意見を気軽に持つことに慣れていくことで、発信していく力になっていくことを期待しています。
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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
- 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
- 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
- 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
- 私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。