意見練習:ベーシックインカムの導入について

   

191201_ベーシックインカム

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、本日は『日本がベーシックインカムを導入することについて、賛成か、反対か。』でした。

ベーシックインカムとは、国民一律、年齢・性別・所得の有無を問わず、すべての人に所得保障として毎月一定額の現金を支給する制度のことです。
日本語では「最低所得保障」とも呼ばれます。
日本ではほとんど議論されていませんが、カナダやナミビア、フィンランドなどでは試験導入されるなど、各国では具体的な検討がされています。

賛成意見は、
●少子化対策になる。
●社会保障の簡素化・一体化になり、コストが削減できる。
●貧困率の低下⇒犯罪の減少・家庭内暴力(DV等)の減少
●雇用調整ができる
●貧富の差別の減少
●海外との賃金差の低下により産業の空洞化が防げる
という意見が出ました。

反対意見は、
●財源確保のために、増税になる。
●働く意欲が低くなり、労働力の低下になる。
●ニートが増える。
●社会保障制度に関わる仕事がなくなる。
●年金をたくさんもらっている人には損になる。
●電化製品などの買い替えのサイクルが早くなり、環境破壊につながる。
などの意見が出ました。

Aiによって仕事がなくなっていくことへの対応策として注目されるものでもありますが、働く意欲が低くなることへの不安感が大きい生徒が多いようでした。

 

自分の意見を気軽に持つことに慣れていくことで、発信していく力になっていくことを期待しています。

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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは

当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。

主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。

ここで大事にしているのは、

  • 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
  • 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
  • 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
  • 私自身の個人的な意見は言わない。

ということ。

意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。

いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。

生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。

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