意見練習:日本が軍隊を持つことについて

毎週日曜日の『OPINION TRAINING(意見練習)』、本日は『日本は軍隊を持つべきである。賛成か、反対か。」でした。
少々過激なお題ですが…、もちろん、現時点では憲法違反です。
しかしながら、中3は『平和主義』を習いましたので、米・中との関りや北朝鮮の問題もあり、考えてみるいい機会です。
さて、生徒たちの意見です。
本日は、反対意見から。
- 戦争に巻き込まれる危険がある。
- 海外からの非難が増える。
- 政府の国民に対する弾圧の原動力になる。
- 費用がかかるのに直接生産性がない。
- 国民の意見に沿わないことをすることで、国民主権に反する。
などの意見がありました。
当たり前ですが、戦争する、または紛争に巻き込まれることへの恐れが大きいですね。
賛成意見は、
- 外交で優位に立てる。
- 先進技術のロールアウトと実戦のためのフィールドとして使うことができる。
- 外部の侵略から国民の生命と財産を守ることができる。
- 政治的に自立した立場を維持しやすい。
- 身近な人に軍人が増えることで、シビアな国際情勢を知ることができる。
など、直接自国を守るため、また、外交での優位性を発揮するためという意見が多かったです。
このトレーニングを通して、自分の意見を持つ習慣をつけ、反対意見に対する理解も深めることで、さらに発信していく力になっていくことを期待しています。
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※当校の『OpinionTraining(意見練習)』とは
当校では、いろいろなことに自分の意見を持つ、という練習を毎週日曜日に行っています。
今年度の参加対象者は、受験対策を受講している中3生です。
普段から意見を持つことに慣れていないので、ディベートではなく、その一段階手前です。
主題は、時事・政治ネタから身近な生活についての話題など、多岐にわたります。
あらかじめ意見を調べてきて、発表します。
ここで大事にしているのは、
- 会の結論として、賛成か反対かは決めない。
- 賛成意見と反対意見を両方調べてくること。
- 挙手制ではなく、全員発表する「指名制」。
- 私自身の個人的な意見は言わない。
ということ。
意見を戦わせることが目的ではなく、「自分の意見を持つこと」が目的ですから、勝ち負けではありません。
また、私が個人的な意見を言ってしまうと、大人の意見であり教師の意見ですから、生徒の意志を左右させてしまうことにもなります。
いろいろな意見を聞いて、自分の意見もどんどん変わっていい。
意見が変わるのは知識を得たからであって、成長している証拠。
これによって、さらに自分の知識や意見が深まっていきます。
生徒がいろいろな物事に対して、いい意味で「意見を気軽に持つ」ことに慣れていってほしいと思っています。